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多汗症についての情報を掲載しています。  
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人間の体

人間の体は実によく出来ており、無駄な機能というものは全くありません。汗をかくという機能も当然人間には必要な機能なので、全く汗が出ないというのは問題です。

ですが人間の体に備わっている機能とは言っても行き過ぎるとそれはそれで問題があります。汗をかくという機能は必要ですが、その機能が行き過ぎている状態が多汗症です。ということは、やはり多汗症の状態というのは正常な状態ではない可能性が高く、体に何らかのトラブルが起きているサインだと考えるのが妥当です。

というのも、多汗症と言っても大きく分けて2つの種類があり、ひとつは全身からたくさんの汗が出る「全身性多汗症」で、もうひとつは特定の部分から多くの汗が出る「局所性多汗症」と言います。特に前者の全身性多汗症というのは病気が原因となっていることが多く、単なる多汗症で済ませることなくしっかりとした検査をお勧めします。全身性の多汗症を引き起こす病気としては更年期障害やリウマチ、糖尿病などが挙げられます。

もうひとつの局所性多汗症というのは病気というよりは緊張やストレスなどによって起こることが多いとされています。“緊張で手に汗握る”という表現がありますね。これは緊張してくると手のひらに汗がにじんでくる現象です。手のひらだけなので局所性で、普段はそんなに汗が出ることがないのにたくさんの汗が出るというわけで局所性の多汗症です。この場合は緊張という精神的な事情が原因となっていることが分かります。

その他にも遺伝によって汗をかきやすい体質になっていることもあり、この場合は病気でも精神的な理由でもないということになります。