東洋医学にも多汗症を治療する方法がちゃんと用意されています。東洋医学と言えば漢方薬というわけで、多汗症治療を漢方薬の視点から見てみることにしましょう。

いわゆる西洋医学というのは、体に起きたトラブルの原因に対して直接作用する薬や治療法を用いて病気のもとを攻撃します。そして病気のもとを退治することによって健康を取り戻すのですが、東洋医学は考え方が違います。体には自然に健康になる力があり、健康を損ねている時というのはこの治癒力が弱まってしまっている状態して捉えています。

健康を取り戻すためには、病気のもとを攻撃するのではなく体の調子を正しく整えることによって病気に負けない体を作ることを目指します。

漢方薬もそういった効果を狙っているので多汗症に対しても直接作用するというものではなく、“多汗症にならない体質づくり”を目指しています。

多汗症を治した後のことを考えると、その後また多汗症にならないようにしたいと考えるのであれば東洋医学のほうがむしろ治療には適しているかも知れません。すぐに劇的な効果が出る、ということはないものの継続した効果が期待できるのですから