多汗症に悩む人の中で、とりわけ多いのが手のひらに汗をかいてしまう事例です。これは特にそのせいで体がしんどくなってしまうこともないので、病気と思うこともなく体質だからと決めてしまって特に深く考えないこともありますし、逆に手に汗をびっしょりかいえてしまうことを強い悩みとして抱えてしまう人も多くいます。 前の項で、少し手のひらの多汗症について述べました。手のひらなど、ある特定の部分だけが汗をかく現象のことを局所性の多汗症だとお話しました。 これは実際どの程度の汗が出るのかと言いますと、それこそ手から汗が滴り落ちるほどです。当然ながら汗をたくさんかくような運動をしているわけでもないのに、です。このせいで色々なことが起こり、それが大きなコンプレックスとなってしまいます。 例えば子供の頃、プリントやテストなどで紙に触ることが多くあります。手が汗でびっしょりになっているということは、手に持った紙がびっしょり濡れてしまいます。 プリントを前から後ろに回すときに自分が触ったプリントがずぶ濡れになっていることで、周りの人目が気になってしまったりします。その後も自分が触った紙を人に見られるのが嫌になってしまったりしてコンプレックスを残してしまいます。 |