声として多く聞かれるのは、好きな異性が出来た時に手をつなぐのを躊躇してしまうというものです。確かに手のひらが汗でびっしょりになっている状態で手をつないだら相手がギョッとするのは明白です。あらかじめ相手に伝えておくのもはばかるでしょうし、ここまでくると大問題です。 もちろん緊張やストレスなどで汗が出て、その量が人より多いだけというケースもあるかも知れませんが、そうでない場合は「手掌多汗症」という病気が疑われます。そうです、これは病名がある立派な病気なのです。 それでは手掌多汗症とはどんな病気なのでしょうか。 多汗症というのは汗が異常に出るのが主な症状ですが、その原因は汗腺が異常なのだと考える人も多く見られます。ですが実際には汗を異常に出すように命令してしまうという意味で、神経症なのです。 これとよく似たもので「赤面症」があります。名前の通り顔が赤くなってしまうもので、ちょっとしたことで赤面してしまう神経症です。どちらにも言えることですが、発汗も赤面も人間として当然の現象を過度に意識してしまい、そうならないように思いすぎることが多汗症の症状を誘発してしまいます。 |