超音波とは、人間の耳には聞こえないほどの高い音のことを言います。音というのは一定の周期で波形が繰り返されておりその波形がゆるやかであれば音は低く、小刻みになると音は高くなります。

その周期のことを周波数と言います。周波数が高ければ高くなるほど音は高くなり、ある一定の周波数を超えると人間の耳の許容量を超えて聞こえなくなります。

それだけ波形の細かい周波数の音波というのは強い振動のエネルギーを持っています。そこで先ほどの弾力です。汗腺は弾力があまりないので超音波の振動エネルギーをもろに受けてしまい、そのエネルギーによって破壊されます。

ですが他の組織は弾力があるため、振動のエネルギーを受け流すことが出来るので破壊されることはありません。耐震構造のビルに例えるとよく分かると思います。耐震構造でないビルは土台から固く作られているので地震の振動をもろに受けてしまい倒れてしまいますが、耐震構造のビルはしなやかに振動を受け流すのでビルが倒れてしまうことはありませんね。

この原理で超音波を多汗症に悩んでいる箇所に当てて汗腺を破壊します。この方法は非常に安全性が高く、汗腺は一度破壊されると再生することがないために多汗症が再発する心配がありません。